皆さん、確定申告はしていますか?
私は毎年しています。「なんで会社員で確定申告なんかしないといけないの?」と思う方もいるかもしれませんが、そんな人も、もしかしたら確定申告をすると還付金が受け取れるかもしれません。
私は数年前に趣味の一環でFP3級を取得したので、確定申告について少し解説をしていきたいと思います。
確定申告とは
確定申告とはその年の収支を報告して、税金を確定させる作業です。
現在では、事前にこの人の今年の年収は大体これくらい、という予想を立てて、給与から引かれています。
大体サラリーマンだと毎年そんなに大きく年収が変わらないと思うので、普通なら税金もほとんど変わりません。
そしてサラリーマンだと年末が近づくと年末調整というのを会社にて行います。
年末調整とは、その年の控除額などを含めてその年の所得と税金額を計算し直す作業です。
事前の予想より税金を多く払っていると還付金が受け取れます。大体12月の給料と一緒に入ります。
事前の予想より少なく税金を払っていると追加で税金を徴収されます。
普通のサラリーマンだと年末調整で控除が受けられるのは生命保険、医療保険、個人年金保険、地震保険などの各種保険。あとは確定拠出年金・iDeCoや住宅ローン控除、寄附金控除くらいでしょうか。
ここからさらに医療費控除やワンストップ特例を使わないふるさと納税、あとは株などの損益通算などをしたいときには確定申告が必要です。
医療費控除をまとめるのが大変
私が確定申告をする理由の一つに医療費控除の申請があります。
医療費控除とは
1年間に支出した医療費が一定額を超えている場合、所得税の確定申告で「医療費控除」を行うことで、納める税金の額を少なくできる制度です。
ここでいくつかルールがあります。
- 医療費控除は納税者と生計を共にする家族で合算ができる
- 総所得金額等が200万円以上の場合は、1年間に実際に支払った医療費(支払った医療費-保険金などで補填される金額)が10万円超えた場合
- 総所得金額等が200万円未満の場合は、実際に支払った医療費が総所得金額等の5%を超えた場合
- 控除額は上限200万円まで
といったルールがあります。
普通のサラリーマンだと以下の式になります。
支払った医療費の合計額 ー 10万円 = 医療費控除額
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医療費控除を申請するときのポイント
医療費控除を受ける際に少しだけコツがあります。
申請は所得の多い人が申請をする
まずは、家族の中で所得が多い人が申請をするということです。
医療費控除を受けたときに還付される税金の計算は、
累進課税の税率 ✖️ 医療費控除 = 還付される税金
という式になるからです。
つまり税率が高い人ほど税金が返ってきます。
交通費も含まれる
これ、意外な盲点かもしれませんが、通院にかかった交通費も申請することができます。
申請できるものをまとめるとこんな感じです。
- 医師や歯科医師など病院へ支払った治療費、処方薬代
- 治療のために購入した市販薬の代金
- 食費を含む入院費(医師や看護師に対するお礼は対象外)
- 妊娠中の定期検診・検査費
- 不妊治療費
- 治療に必要な器具(松葉杖やコルセットなど)の購入費
- 通院のための公共交通機関の交通費(自家用車のガソリン代、タクシー代は対象外。ただし、緊急性や必要性がある場合はタクシー代も対象)
- 歯科矯正費(審美を目的として行う場合は対象外)
- 鍼灸・柔道整復師などによる治療のための施術費
- 介護保険を利用した居宅介護サービス事業者等から提供を受ける居宅サービス等
- 薬局・ドラッグストアで購入した治療薬 など
つまり、医療費全部(自費であっても)、交通費(電車代やバス代や緊急時のタクシー代)などは申請できます。出産時も申請できますよ。
逆に、検診や人間ドック、予防接種、美容整形などは申請ができません。
(検診や人間ドックは異常があって、治療を受けた場合は申請ができます)
なので、電車などを使って遠くの病院へ通っているという方は、交通費を申請するといいでしょう。
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最後に
とりあえず、病院や歯科医院にかかったら領収書は必ず保管しておきましょう!
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